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(更新 2012/09/25)
資料30_2 野菜浅漬けや野菜の微生物汚染について(2)(仮まとめ)
大根浅漬けが原因と考えられたソンネ赤痢菌食中毒事件の報告書について、私が要点と考えた部分を連続ツイート
した内容
- ソンネ赤痢菌食中毒問題検証委員会 - http://www.skylark.co.jp/company/committee/111111.pdf
@保健所の喫食調査は11店舗の発症者16名に対して行われ、添えられていた大根の浅漬けは全ての発症者に提供されたメニューに共通する食品であることが判明した。
A社内調査の結果、東北4県の18店における患者52名全てに対する喫食状況の調査から、浅漬けが共通食材であること判断した。
B浅漬け原料(大根、大葉等6検体)、浅漬け検食(17検体)ならびに下処理済み野菜(2検体)からソンネ赤痢菌は検出されなかった。
C浅漬けに赤痢菌を添加すると、添加した直後にそれぞれ添加した菌数より1オーダー少なくなった。さらにそれ以降、保存7日目までいずれの条件においても赤痢菌は検出されなかった。
Dこの結果は食品からの赤痢菌の検出が困難であることを裏付け、赤痢菌が検出されなくても、浅漬けを原因食品と判断することと矛盾するものではない。
E今回の赤痢菌汚染は8月16日に製造された浅漬け全てが汚染されたものではなく、局所的な汚染が起こっていたものと推測された。
F浅漬け原料の加工工程で、人参は洗浄及び食品添加用次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌工程があるが、大根、キュウリ、大葉では洗浄工程のみで、殺菌工程はなかった。
G野菜室での交差汚染と仮定すると、浅漬け原料以外の洗浄・水切りにも使用されていた野菜用ネットの関与が疑われる。
H野菜用ネット由来とすると、大根を汚染する可能性があるのは、作業工程を確認した結果、タマネギだけであることがわかった。
I作業者の手に菌を付着させた場合と原料に細菌を付着させた場合を比較すると、原料に菌を付着させた方が製品から検出される菌数が多かった。
J いくつかの赤痢菌汚染原因及び経路が推定されたが、いずれか一つの原因・経路を特定するには、証拠が十分ではあるとはいえない。